高齢者医療へ期待すること

進む高齢化社会とその課題

家族の介護が必要になったら

● 40歳を超えたら親の介護も考えましょう。
まだ30代なのに親の介護をすることになったひとがいます。驚きと衝撃が去ったことでしょう。みなさんもいずれはそのような状況に立たされることもあります。ぜひそうなってしまう前に事前にできることを伝えたいと思います。
現在、少子化高齢化が進み、49歳を超えたとき親や配偶者の介護を負う確率は4割と言われています。今後さらにこの確率は高まる一方です。いざ介護が始まると仕事が一時的に全く手がつかなくなります。共働きの家庭では特に女性が負う負担は大変なものです。ここでは介護支援のための制度や施設の利用について知っておいたほうが良いことをご紹介します。

● 介護の始まりは突然来る

義母が突然脳梗塞になりました。前日までパソコンの仕事を深夜までバリバリやっているほど現役の義母でした。長距離バスで出張してきた帰りに「なんだか歩きにくいんだけど」と足に力が入らない様子。私も「最近働きすぎたから主治医のところに点滴を受けに行きましょう」と話しかけたものの、本人が「休んでいれば治る」と言って譲らなかったため、そのまま一晩過ごしました。
その翌日にさらに手足が動きにくくなっているという報告を受け、県立病院へ急いで精密検査を受けに行きました。診断結果は「軽い脳梗塞」。その後2週間の点滴治療を経てリハビリもできる病院へ店員しました。現在は、リハビリと治療をしながら回復を待っている状況です。

通常、「ろれつが回らない」「顔面が麻痺し表情がおかしい」「手足に強烈なしびれが」といった前兆については知っていたのですが、まさかこのような些細な症状なのに脳梗塞だとはちっとも思いませんでした。点滴に行こうといった時に強引にでも病院に連れていけばと何度も反省しました。みなさんもどうぞお気をつけください。
「30分もう少し早く来れば良かったのに」と言われることもあります。脳梗塞や脳溢血は時間との勝負です。早期治療ができれば点滴治療とリハビリで機能が回復する可能性が高まります。おかしいと思ったときには楽観せずにCTやMRIなどの施設のある病院へ救急搬送しましょう。

● 介護が必要になったときまず何をするの

脳梗塞や脳溢血、その他の理由で介護が必要になった場合は、病院から「介護認定の申請をしておいたほうが良い」と言われます。それから手続きに入ります。
介護が必要になった場合、お住まいの市町村によって手順や連絡先、受けることができるサービスに違いがあります。そのため、「お住まいの県・市町村 介護が必要になったら」等のキーワードでネット検索してみましょう。
申請の窓口は、通常市役所の支所で受け付けています。場合によっては保健福祉センターや各支所が窓口になっている場合もありますが、市町村役場に電話をして事情を説明することをおすすめします。そこで手続きに必要なことやその後の流れなどを丁寧に教えてくれます。私の場合は、介護保険証を持参して「主治医の氏名を確認してから市町村役場の窓口に来てください」と言われました。

● 市町村役場の窓口に行ったら

まず市町村役場の窓口に行き、「介護認定の申請書」を提出します。
書類に必要事項を書き提出すると、後日「介護認定の調査員」から介護認定をするために訪問する日を調整するための電話連絡が入ります。
介護認定は、介護が必要な人が入院している場合は病院で、自宅に居る場合は自宅に訪問します。認定の日は、保護者が同席し、「記憶力の程度、手足の可動、歩行の様子、食事・入浴が自力でどの程度できるか」といった75項目のチェックを受けてその後に介護度が認定されます。
調査員の訪問から介護度の認定が下るまでは、早くても1ヶ月程度待つことになります。

★ 介護サービス利用までの手続きの例(福島)
介護が必要な人が住んでいる市町村ごとに手続きの方法や窓口が異なる場合があります。介護が必要な人の住んでいる市町村役場に問い合わせると申請方法やその後の動きについて詳しく教えてもらうことができます。サイトに流れが計上されている場合もありますのでチェックしてください。
⇒ http://www.city.fukushima.fukushima.jp/soshiki/37/kaigonintei12062601.html

● ケアマネージャーを選択する

介護度が判定されている間に、「ケアマネージャーの選定」をします。市町村によって異なりますので、役場に介護認定の申請手続きに行った時に「どこの居宅介護支援事務所(ケアマネージャー)に連絡したらよいでしょうか」といったことを聞くと資料をもらうことができます。
このケアマネージャーは一人で受け持つ人数に制限が有るため第一希望が通るとは限りません。そのため、第三希望まで考えておくとよいでしょう。
介護度の認定を待つあいだにこのケアマネージャーに一度連絡をします。そして、現在の病状の経過や介護が必要な様子などについてお話します。介護度の認定が終わったらよろしくお願いしますと伝えておきます。
介護認定の結果が出たあとに、介護度に応じた介護支援施設の利用をすることになります。

● ケアマネージャーさんと良好な関係を

介護度に応じて利用できる介護施設や頻度が変わってきます。介護も長期になってくると介護をしながら収入を得る方法も考えていかなければなりません。フルタイムで仕事をしている人はケアマネージャーに「仕事と介護を両立させたい」と伝えましょう。介護施設を利用しながら仕事と両立させる方向を一緒に考えてくれます。的確なアドバイスをもらうこともできます。困っていることがあれば素直に話して相談してみてください。そして信頼関係を築けるように関係を良好に保つよう努力しましょう。